SEO対策とは?SEOの基本と上位表示させる方法について
最終更新日:2018年8月1日
SEO対策とは、検索キーワードに対する検索順位をページの最適化によって上げることを意味します。(「SEO」とはSearch Engine Optimizationの略で、直訳すると検索エンジン最適化となります。)
もちろん、上位に表示されていれば、時間を問わずに必要な集客を確保することも可能ですし、そもそもSEO対策は無料からはじめることができるため、積極的に対策したい集客方法ではないでしょうか?
しかし、どこから手を付けたら良いのかわからない…対策してもなかなか順位が上がらない…といった方も多いかと思われますので、この記事では対策キーワードに対してどういった対策を行うことで上位表示することができるのかをSEOの基本や仕組みなど詳しくご説明していきたいと思います。
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SEO対策の概要について
まず、SEO対策は大きく分けて「内部」と「外部」の対策が基本となります。
そもそもSEO対策とは、冒頭でもお伝えしたように“検索エンジン最適化”ということで、検索エンジンに評価されるための施策を意味し、さらに言うとそれはユーザーのためのコンテンツである必要があります。
それは、Googleがユーザーを第一に考えているためであって、“Google の収入源は広告であり、検索結果ではありません”とあるように、Googleはユーザーの検索ニーズに合致した検索結果を表示することを常に考えてこれまで何度もアップデートを重ねてきました。
参考:Google 検索の仕組み
そのため、検索ワードに対する答え(コンテンツ)をユーザーのために作り込むことが上位表示に繋がり、そういったコンテンツをユーザーだけでなく、Googleの検索エンジンにもしっかりと内容を伝える必要があるわけです。
では、まず基本となる内部・外部についてご説明していきます。
内部対策について
内部対策には主に以下のような要素が考えられます。
- ページタイトル
- キーワード
- 見出しタグ
- 内部リンク
- ドメインの正規化
他にも細かく言うと様々な要素がありますが、検索順位にも大きく影響する可能性が高いものから対策を進めると良いでしょう。
基本的には、そのコンテンツに一体何が書かれているのか?どういった検索クエリに対するコンテンツなのか?といったことをユーザーにも検索エンジンにもしっかりとわかりやすく伝えることが重要となります。
では、内部対策について詳しくご説明していきます。
ページタイトル
まず、上位表示させたいコンテンツのページタイトルには必ず対策キーワードを入れます。
SEO対策で成功するには、ユーザーの潜在ニーズとなる検索キーワードと、それに対する答えとなるコンテンツのテーマを合致させる必要があるため、ページタイトル(titleタグ)には当然キーワードが必要となります。
ポイントとしては、この上位表示させたいキーワードをページタイトルのなるべくはじめの方に入れるという点です。
ユーザーは何かを解決するために検索するため、検索結果ページではそのコンテンツを探すためにページタイトルやディスクリプションに含まれるキーワードを目で追います。
そのため、ページタイトルのはじめの方にキーワードが使用されているとクリック率にも影響するため、簡潔にわかりやすいタイトルにすることが大切となるわけです。
このページタイトルを再考するだけで順位が大きく改善されることもあるため、しっかりと考えて記述しておきたい対策のひとつです。
見出し(h1~6)
次に、対策キーワードに対する“答え”をユーザーにわかりやすく伝えるためのコンテンツを作るわけですが、読みやすさなども考慮して段落ごとには見出しを付けます。
そこには内容に合った適切な見出しが必要となるわけですが、対策するキーワードが自然に入るようであれば使って、よりテーマを際立たせましょう。
また、そういった見出しは対策キーワードとの関係性を考慮した上で、構造上正しい順番で見出し(h1~6)を使用し、必要であれば入れ子にしてコンテンツを構築していきます。
内部リンク
内部リンクは、SEO対策の中でも非常に重要な要素のひとつです。
上記でご説明したように、コンテンツを作る際はキーワードに対する関連語などサジェストで見出しを付けてコンテンツを肉付けしていくわけですが、この時に対策するキーワードから内容がどんどん離れていってしまうようでは、恐らく思うように順位が付きません。
それは、検索意図から外れてしまうためであって、ユーザーのニーズにうまく応えることができないためです。
そういったコンテンツは、別ページでテーマを際立たせ、関連するコンテンツとして内部リンクを設置します。
このように1ページだけで上位を狙うのではなく、数ページのかたまりで評価されるコンテンツを作ることによって、ビッグキーワードでも上位を狙うことができます。
逆に言うと、上位表示されているページの多くは、そのキーワードに関連する記事・ページが多く存在していて、内部リンクも網羅的に構築されているはずです。
これによってサイトの専門性も高まり、上位表示に期待できるということです。
そのため、個別ページは複合キーワードで評価されることに注力し、その内部リンクを比較的大きなキーワードで対策しているページに集めるといった考え方でサイトを構築すると良いでしょう。もちろん内部リンクは、関連するキーワードであることが大前提となります。
パンくずリスト
パンくずリストも内部リンクのひとつではありますが、ここにはページが属するカテゴリなどが表現されることから、訪問してきたユーザーがぱっと見ただけでどういった内容のコンテンツが存在するのか?といった利便性にも繋がりますので、キーワードを詰め込むことなくしっかりと用意しておきたいコンテンツのひとつです。
また、そこに何が記述されているのかを詳しく検索エンジンに伝えるためにもできることなら構造化データを用いたパンくずリストを設置しましょう。
パンくずリストに限らず、コンテンツを構築する際は、ページタイトルに対して、何が書かれているのかをわかりやすくユーザー・検索エンジンともに伝える必要があるため、セマンティックウェブを意識して適宜適切なタグを用いて記述することが重要となります。
外部対策について
一方、外部対策とは、外部のサイトからご自身のページへ設置された「被リンク」のことを指します。
外部のサイトからのリンクとなるため、ご自身での調整は難しいところではありますが、SEO対策として非常に効果的な要素なので、被リンク獲得するためには以下のようなコンテンツを意識すると良いでしょう。
- 話題のコンテンツに言及する
- 内容がそもそも面白いコンテンツ
- ためになる内容・ぜひ人に伝えたくなる内容
もちろん、こういった炎上も含めたバズだけを狙う必要はありませんが、ユーザーの検索意図に対して役立つコンテンツをしっかりと考えた内容は被リンクも付きやすくなるはずですので、やはりコンテンツの質が重要と言えます。
また、以前はこの被リンクの数だけで上位表示できていましたが、現在は質の低い被リンクがペナルティとなり、該当するページの検索順位が一気に圏外へ、またはインデックス削除といった危険も考えられるため、「被リンクの質」も非常に重要となっています。
この辺りについては、定期的にサーチコンソールをチェックして、どういった被リンクが付いているのかを確認しておくと良いでしょう。(場合によってはリンクの否認も考慮します。)
検索順位は、この内部と外部の対策が基本となり、続いてコンテンツそのものが競合と相対評価され、その結果が検索順位として表示されています。
コンテンツの質について
続いて「コンテンツの質」についてですが、Googleの検索エンジンは200以上ものアルゴリズムと呼ばれる要素をもとにページを評価しています。
中でもGoogleは、検索順位にとって最も重要な要素は以下の3つであることを公表しています。
- 被リンク
- コンテンツ
- ランクブレイン
参考:Now we know: Here are Google's top 3 search ranking factors - Search Engine Land
このことから、以前は内部・外部の対策だけで上位表示できていたものが、現在はコンテンツが重要視され、よりユーザーの検索クエリに対する満足度の高い内容や、ユーザーエクスペリエンスといったユーザー体験・見せ方なども上位表示させるために大切な要素となりました。
では、どういったコンテンツが質の高いコンテンツと呼べるでしょうか?
これは、文字数と考えがちですが、それは検索キーワードによります。
なぜそのキーワードで検索したのか?これを満足させることができるコンテンツと考えると、文字数だけが重要ではないということがおわかりいただけるかと思います。
また、検索キーワードにもよるということは、競合にもよるということで、相対評価で上回ることが重要となります。
そのため、質の高いコンテンツとは、ユーザーがそのページに感じる見やすさ・読みやすさなんかも要素のひとつと考えられます。
もちろん、検索意図に合っていないと思うように順位も上昇・安定することもありませんので、繰り返し改善することが重要となるわけです。
検索順位を上げるための手順
では、こういったSEO対策の基本や重要な要素を踏まえた上で、次に実際にどうSEO対策を進めていくのか順にご説明していきたいと思います。
イメージとしては、以下のような流れとなっていて、まず対策中のキーワードが適切なのかどうか再考して、コンテンツの状態を競合と比較、キーワード出現率などを参考にチェック、そして、必要であればコンテンツをリライトして充足、検索意図から外れていると思われる部分を別コンテンツとして内部リンクを構築する、といった施策を繰り返します。
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では、こちらも順位にご説明していきます。
キーワード選定
そもそも、キーワード選定するということは、そのページを上位表示させるために非常に重要な考え方となります。
例えば、「中古車」といったビッグキーワード(単ワード)で上位を狙いたいところではありますが、こようなキーワードで上位化を目指すのは得策ではありません。
恐らくこの場合競合が強すぎるといった理由から、いつまでたってもアクセスは0のままとなってしまいます。
そのため、まずは以下のような複合キーワードといった比較的上位表示することが難しくない2~3語からなる複合キーワードから対策します。(場合によっては3~4語)
- 中古車 イベント
- 中古車 口コミ
- 中古車 軽自動車
- 中古車 リース
比較的競合が強いキーワードで上位を狙う場合は、まずはじめにこういった複合キーワードを選定して、それぞれの記事の評価がある程度高くなったところで、内部リンクを構築して「札幌 中古車」といった、それらの記事に関連するページや、トップページなどで上位を目指します。
このキーワードの強弱を意味する“検索ボリューム”は、「Google広告」のキーワードプランナーを参考にするとキーワードの月間検索ボリュームや、関連キーワードなどがわかります。
ページタイトルを見直す
次にSEO対策で非常に重要な要素となる「ページタイトル」を見直します。
基礎的なことですが、意外とページタイトルが原因で上位表示を逃している場合も少なくはありません。
コツとしては、対策キーワードを入れることはもちろん、なるべくはじめに記述して、魅力的であり、文字数も簡潔にするということです。
※文字数が増えるということは、キーワードも増えるため、それだけテーマがぶれる可能性も高まります。
こう聞くと、ページタイトルは対策キーワードだけにしたくなるかもしれませんが、それで上位表示できたとしても、ユーザーはそのタイトルに魅力を感じないため、クリック率が下位のページよりも悪くなってしまう可能性すら考えられます。
そのため、ページタイトルはユーザーが検索したキーワードに対して問題解決してくれそうなタイトルにすることが重要です。
ここでも、Googleの考え方を念頭に置いて、ユーザーが検索する理由、なにが知りたい・解決したいのか?ということをよく考慮すると、検索キーワード=コンテンツ=ページタイトル、といったことを合致させることが大切です。
また、クローラーが十分にページ内を巡回して、内容を正しく理解・評価するまでは時間がかかります。そのため、いったんページタイトルを変更したら2~3ヶ月は様子を見るくらいにしましょう。
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コンテンツを見直す
次に、最近のSEO対策で非常に重要視されいているコンテンツそのものを見直して、順位の改善を行います。
以前は、“コンテンツ中に表示される対策キーワードを何%にすると良い”といったキーワード出現率という言葉もよく聞きましたが、もちろん現在はそういった小手先の対策では順位は上がりません。
こちらもまた、ユーザーの役に立つコンテンツをしっかりと調べて作り込む必要があります。
ただ、コンテンツ自体のボリュームが大きくなってくると、内容が偏ってしまう場合もありますので、そういった場合はキーワード出現率を全体の傾向としてチェックしてみても良いかもしれません。
⇒キーワード出現率チェック
ここでのコツは、対策キーワードに対して実際にユーザーが欲しい情報(コンテンツ)は何なのか?果たしてそれが実際のコンテンツに含まれているのか?といったことを以下のツールなどを参考に検証することが非常に重要となります。
- サーチコンソール「検索アナリティクス」
- 競合調査(実際の上位ページのコンテンツ)
これを元に、実際に流入しているキーワードをチェックして、それが本当に対策キーワードに対して必要なコンテンツかどうかを検証して、コンテンツを改善していきます。
コンテンツを網羅した長文記事よりも、評価された関連するコンテンツが多く、それらが強固な内部リンクを構築している専門性の高いサイトが上位表示しているように、SEO対策はコンテンツ同士の結び付きや関連性が重要な考え方となります。
※もちろん、検索キーワードの強弱にも関係するため、そのページの対策キーワードに際立った内容の濃いコンテンツの方が良い結果になる場合もあります。
質の低いコンテンツについて
コンテンツを見直す際に、内容の薄いページや、オリジナリティに欠けるページなどは放置したままだと、サイト全体にも影響を及ぼす可能性があります。
そのため、コンテンツを見直す場合は、そういった質の低いと思われるページに対して以下のような対策が必要となります。
- リライトを行う
- 削除する
- noindexを設定する
このように、ユーザーの有益になるようなコンテンツを用意し、関連するページに対しても質にこだわったサイト管理が重要となります。
テーマを際立たせる
上記のように、対策キーワードとなるテーマから外れた内容を別ページとして分けることがSEO対策では重要な施策となるわけですが、一方で上位化させたいコンテンツ自体はその対策キーワードに際立った内容にする必要があります。
これは、単純にキーワードの詰め込みではなく、検索するユーザーのニーズをしっかりと深掘りして、答えとなるコンテンツをわかりやすく表現するということになるわけですが、ここでさらに重要なのがユーザー体験となる“ユーザーエクスペリエンス”という要素です。
それは、検索意図に合致したコンテンツであっても、ただ文章だけを最後まで並べた見せ方ではユーザーはすぐに離脱してしまいます。
そのため、質の高いコンテンツにするは以下のような工夫も必要となってきます。
- 箇条書きでまとめる
- アイコン化
- 図解・画像を使用して理解を深める
- 適度な改行・読みやすい工夫
テンポ良く読み進められるコンテンツは、ユーザーにとっても利便性の高い内容と言えます。そして、Googleはそういったコンテンツをユーザーに検索結果として提供しているため、ユーザーに役立つようなテーマの際立たせや、すぐに直帰されないような工夫も最近のSEO対策では重要な要素となります。
実際に対策キーワードで検索してみると、どういったページが評価されているのかがわかりますので、内容をコピーするのではなく、見せ方や工夫の仕方などを参考にして、それ以上のコンテンツを作ることが重要です。
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検索順位のチェック
以上のような対策を繰り返して上位を目指すわけですが、ここで日々チェックしておきたいのが対策キーワードに対する検索順位です。
これは当然と言えば当然ですが、1ページ1キーワード(複合キーワード含め)で対策することが重要で、対策した結果が良かったのかどうかを検証するための指標にもなるため、毎日欠かさずチェックしておきたい要素です。
また、この検索順位を自動でチェックする「検索順位チェックツール」もあるので、管理するキーワードが多ければ利用してみても良いでしょう。
そして、思うように順位が上がらないキーワードがあれば、定期的に上記のような対策を見直しをして、順位の推移をチェックしましょう。
もちろん、Googleのアルゴリズムによる変動も影響される場合もあるので、そういったニュースもチェックしておくと良いかもしれません。
まとめ
SEO対策は、内部・外部の対策を理解し、ユーザーにとって役立つコンテンツをピンポイントでしっかりと作り込むことが上位表示に繋がります。
それは、コンテンツがどういった内容で、どういった検索キーワードに対する適切な“答え”なのか?ということを丁寧に伝え、さらに競合をよくチェックして、相対評価で追い抜くことができれば検索結果として上位にランキングされます。
Googleがユーザー第一に考えていること、そしてそのコンテンツが検索クエリに対する適切な内容であること念頭に置いて上位表示を目指しましょう。


